習字と書道の違い
習字と書道はよく混同して使われることがありますが、実は意味が異なります。「字を習う」と書くように、習字は主に子供が文字を初めて習うという時に使われ、書道は文字に慣れた大人がより個性を表現する時に使われます。基本的にはどちらもお手本を見ながら書くのですが、
習字…綺麗で丁寧な文字を書く
書道…個性や書き手の人らしさを表現する
と、目的によって呼び方が異なります。
文字を書く前に
書道とはただ単に文字を書くだけではなく、自分の心をあらわすアートの側面を持ち合わせています。
今どんな気分でどういう文字を書きたいのか、自分の心と対話をしながら心のままに文字を書いてみることで、自分が今どう感じているのかを体現する事ができます。
書道は絵よりも簡単に、自分の個性が出せる作品と呼べるものですね。
書は自分との勝負
心を落ち着かせて形の癖を掴み、文字一つ一つの とめ・はね・はらい など自分の癖を意識して力加減などを調整するという、いろんな要素が合わさって一つの文字を書くことになります。
墨の香りは心が安らぐ効果があり、文字を書いているときには日常を忘れて自分との勝負になります。
時には筆が暴れるといって自分の思い通りに筆を運べない時もありますが、そんな時こそ負けずに向き合う精神力を鍛える時だと捉えて、書に挑むのも良いかもしれません。
こだわりの道具
飛龍書院書道教室では、使う道具にもこだわりがあります。
硬筆で使うのは池田商店の6B鉛筆です。よく見る6B鉛筆より滑らかな書き心地で、書きやすさを感じることができます。
毛筆の場合は半紙にこだわりがあり、白鶴は楷書体用・雁塔は行書体・空海は草書体に使用します。
それぞれの書体に合った半紙を使うことによってより書きやすさやその書の雰囲気が出てより良い作品になると思います。